今回ご紹介するのは、160℃で焼きあげる鶏ジャーキーです。180℃より焼き時間がかかりますが、やや柔らかめに焼きあがります。
「160℃ジャーキー」は、焼くときのオーブンの設定温度が違うだけで、材料も作り方も前回アップした180℃と何も変わりません。
「180℃ジャーキー」とは微妙に違う食感を「おぉ... ちょっと違うやん」と言いながら味わうだけです(笑)。
時間をかけてゆっくり焼くせいか、160℃焼きあげのほうが若干柔らかいんですよね~。
こちらの記事でもサーッと書きますが、より詳しい作り方は前回の180℃バージョンに書きましたので、よろしければ。
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参考【手作り犬おやつ】愛犬が狂喜する鶏肉のジャーキーは、ムネ肉でつくるのがこだわり
今日は鶏むね肉のジャーキーを作りました♪時間はかかりますが、肉を切ってオーブン入れたらあとはお任せなので、カンタンに作れます。
160℃バージョン★鶏ムネ肉のジャーキーの作り方
今回は250グラムの鶏肉を使用します。
※ 皮は除去し、とっておいて後で人間用の料理に使います。
焼く前の下準備
肉をスライスします
前回より50グラム多いだけですが、やけにたくさんあるように見えますね。
300グラムだとたくさん出来すぎるので、いつも200~250グラムで作っています。
肉が白くなるまで茹でます
前回同様、この煮汁はスープとして使えるので、捨てずにとっておきます。
軽く拭いてゆで汁を取り除き、鉄板に並べます。
こんがり色がつくまで焼きあげます
160℃に予熱したオーブンで、まずは30分。
30分焼いた肉がコチラ。全体的に白く、まだまだですね~。
さらに10分追加で焼きました。だいぶいい焼き色がついてます。
一度鉄板ごと取り出し、裏面の焼き色もチェック。
180℃で焼いたときは、この時点で裏表焼けたものもありましたが、今回はどれも裏面は白いままです。
なのですべてひっくり返し、オーブンに戻してプラス10分焼きます。
いいですね!裏表ほどよくこんがり焼けました。
もう少~~~し焼きたい気もしますが、焼きすぎると苦みが出てしまったり、固くなりすぎて美味しくないので、この辺で。。
もちろん生焼けはよくないですが、焼きすぎても美味しくないので、微妙な調整が必要になりますね。
まだオーブンを新しくして間もないので、今後もう少し微調整したいと思います。
冷まして完成です。
160℃ジャーキー完成
今回は250グラムの鶏肉を使って、11枚のジャーキーが作れました。
あれ!確か前回200グラムで作ったときも11枚だった気が!
それはですね...
茹でたムネ肉を、わたしとまんぷくが少しツマミ食いしたからです(笑)。
切り方にもよりますが、250グラムなら、おそらく15枚くらいは作れると思います。
今回の焼き時間は、全部で50分でした。
手作りおやつを始めたきっかけ
わたしが鶏肉ジャーキーやらソーセージやら焼き芋やらの「犬ごはん」を作るようになったのは、量販店で見かけた犬のおやつがきっかけです。
犬のオヤツコーナーにあるササミを使ったおやつと、犬用の焼き芋を手に取ったとき、その不思議な色合いと形に目が釘付けになりました。
肉もイモもキッチリ形がそろっていて、不自然なツヤを帯び、なぜかちょっと半透明でした。
いったい何を使ってどうやって作ると鶏ササミやイモがこんなツヤッツヤになるのだ??と、違和感を感じて、買うのをやめました。
代わりに「プレミアム」と書かれたワンランク上のおやつを手に取ると、やたらと高い。
「鶏肉とイモなんて、スーパーで買えば超安いのにな~」と思い、
と軽く思いついたのがきっかけです。
なぜ鶏肉ジャーキーをムネ肉で作る?
鶏肉ジャーキーを手作りするときに「ムネ肉」を使うのは、ひとえにバランスを考慮してのことです。
市販のおやつやフードで鶏肉を使ったものって、何故かほとんどが「ササミ」だから。。
手作りのよさは材料を選べるという点にあるので、ササミではなく、使いやすくてうま味のあるムネ肉を使っています。
自分がいつも読んでいる犬ごはんの書籍に、鶏ムネ肉についてこのような記述があります。
(鶏ムネ肉は)ナイアシンやアラキドン酸が豊富で、春に活発になる新陳代謝を促進して、免疫力を高めてくれます。
(中略)
アラキドン酸は体内で合成できないので、食物から摂らねばならず、その点で鶏のむね肉は非常に有効。ただしアレルギー体質の犬には注意が必要出典/元気で丈夫な子にするための「手づくり犬ごはん」の食材帖/ペット管理栄養士 岡本羽加、高円寺アニマルクリニック院長 高崎一哉、西荻動物病院 院長 安川明男
[書籍のメール便同梱は2冊まで]/元気で丈夫な子にするための「手作り犬ごはん」の...
ここに書かれているように、ムネ肉にはムネ肉にしかない優れた栄養素がありますので、それを考慮してムネ肉を選んでいる... というのもあります。
一方ササミについては、別に食べちゃいけないとかでは全くないのですが、
「リン」が多いので常食や食べ過ぎに注意
出典/同上
とあります。
そうはいっても「リン」の摂りすぎに気をつける必要があるのは、主に腎臓に病気がある子たちなわけで、とりあえず現在健康体で、アレルギーなども見つかっていないまんぷくが気にするものではないですが、市販のフードやおやつを利用していると、どうしてもササミを口にする機会が多くなるため、自分自身で素材を選べるときはムネ肉を選ぶようにしています。
犬にササミを食べさせてはいけないとか、そういう風には思っていません。
あとは単純に、自分が食べたときにササミジャーキーよりムネ肉ジャーキーのほうが旨い気がするので(笑)。
なぜ焼く前に鶏肉を茹でる?
ジャーキーを焼く前に、スライスした肉を軽く茹でています。
色々説はありますが、茹でることで、先述の「リン」を多少除去できるという情報があり、そのようにしています。
ササミよりは少ないですが、「リン」はムネ肉にも含まれますので...
これ以上書くことは、専門家ではない自分には行きすぎな気がするので、ここまでにしておきます。
ムネ肉を使うところとか、焼く前に茹でるといったことは、「なぜ」「どうして」とよく聞かれるところなので、書いてみました。
けれど人に強いるつもりはまったくなく、単に自分がしたいからやっている、という感じです。
なので、よその飼い主さんがササミを使ったり、切った肉をすぐにオーブンへGOしたとしても、それはその人の自由と思います。
わたしがインスタで鶏肉ジャーキーをアップすると、焼く前に茹でたり、途中でひっくり返して裏まで焼くのが面倒に見えるらしく、
「裏表ていねいに焼かなくても、火はちゃんと通ってるから食べれるよぉ~」
「ウチは表しか焼かないです」
「わざわざ茹でなくても作れますよ」
などというコメントが付いて ウンザリする 反応に困るときがあるのですが、
中まで焼けてるか心配だから裏返してるわけじゃねぇ!
裏表均等に焼いたほうがパリッとして美味しく感じられ、より水分が飛んで日持ちがアップするので、ひと手間かけています。
犬のおやつを手作りする大きなメリットは、防腐剤などの添加物を使わずに作れるところですよね。
それは逆にいうと食材が傷みやすいということですので、水分を飛ばす、完全に冷めてから冷蔵庫に入れる、保存容器についた水滴はきれいに拭くといった手間は、いつも以上に降りかかってくると思われます。
こうしたひと手間にかける時間が惜しいくらい忙しいときは、作らず買っています。
作ること自体がイヤになっちゃうから。
忙しければ市販品にも頼る
すごくこだわってるみたいに書いてしまいましたが、わたしは手作り至上主義ではありません。
どころか超ズボラ。超めんどくさがり。
忙しいときはお店で売っているものも使いますし、愛犬に手間と時間をかければかけるほど良いという考えでもありません。
あまりに献身的になりすぎて、手作りのごはんやおやつを「当たり前」にしてしまったら...と思うと、ちょっと自信がなくなるのです。
今の自分は健康で、夫のおかげもあって経済的にも不自由のない暮らしができていますが、このご時世、それが永遠に続く保証なんてどこにもない。
我々夫婦がずっと健康な状態で、まんぷくのそばについててやれる保証もない(もちろんそれが叶うよう、最善の努力はしますが)。
自分たちに万一のことがあったとき、まんぷくが高級食材を使った完全手作りのごはんしか受け付けない子になっていたら、それはそれで、まんぷく自身がツライだろうなと考えてしまう(そういう性格なのです)。
できるかぎり、精一杯のことをして育ててやりたいという気持ちはもちろんありますが、バランスも大切と思い、手作りおやつやごはんは「たまのプチ贅沢」という位置づけでやっています。
だから手作りするときの鶏肉とかイモは、けっこういいやつを使っています。
普段のまんぷくのごはんは、作れたら作りますが、ほとんど市販品です。
手作りする or しない、どのように作るか... すべてその人次第でいいと思います。
極論言えば、面倒なら店に行って買って来ればいいという話(笑)。
別に手作りしてやれないことで、自分を責める必要もないですし。
今は市販品もかなり進化して、ちゃんと探せば良いものがいっぱいありますしね。わたしが食べたいくらいですよ(笑)。
あまり難しく考えず、愛犬が喜んで食べる姿を楽しみに、時間があるときに作る。というのが、わたしは好きです。
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